所長プロフィール
木村 理砂
医師、医学博士、労働衛生コンサルタント
内科、精神科、東洋医学研修を経て、外来診療を行うとともに数社の産業医を担当している。企業における産業精神保健を専門とする。統合医療実践の一環として、自然療法を取り入れた保養・研修プログラムの効果検証や、森林セラピーとマインドフルネスを母体としたプログラム監修・実施等行っている。
資格:日本内科学会認定医、産業医科大学産業医ディプロマ、労働衛生コンサルタント、
日本東洋医学会専門医、日本統合医療学会認定医
所属学会:
日本産業精神保健学会 代議員
日本内科学会、日本糖尿病学会、日本精神神経学会、日本産業衛生学会、日本統合医療学会、日本東洋医学会ほか
著書:『あなたの家族が病気になったときに読む本―うつ病』(講談社 2006年)
『病気を生きぬく②―<医師><看護師><患者・家族>による うつ病の本』
(岩波書店 2010年)
ごあいさつ
私は日常的には産業医として企業で働くみなさまの健康支援を行っております。また、糖尿病、メンタルヘルスといった主に慢性疾患を扱う分野での臨床にたずさわっております。
このような環境の中で、西洋医学が有効な場面も多々目の当たりにしており、その重要性は十分に認識をしているところではあります。ただ、慢性疾患となると多くの方は単に何らかの病気による症状によって悩まされているというわけではなく、心身の絶妙なバランスの乱れ、気の乱れや滞りの中で不調を感じているということが多いと感じております。
さらに産業医としてより気軽に相談していただける立場でおりますと、ライフスタイルや物事のとらえ方が健康状態、特にメンタルヘルスと密接に関係しているということを実感します。ちょっとした気づきによって、病気に至ることを防げたり、よりこころ豊かに過ごすことができる方もいらっしゃいます。
そのために、西洋医学にとどまらず、統合医療の観点からご提案をさせていただく場を作りたいという思いです。特に力を入れたいのは、自然療法とマインドフルネスです。
自然との距離が離れた生活をしている方には、五感を開放し自然の中で過ごすことをもっと身近に行っていただけるような機会をぜひご提案していけたらと考えています。
究極的にはおひとりおひとりが、セルフケアのスキルを高めていただくこと、元気に生きていくためにいま何をしたらよいのか、どう生きていくのかを常にご自身でアップデートしていただくこと、そのお手伝いをしたいということが一番望むところです。関わってくださるみなさまとご一緒にこのような生き方、あり方に思いをはせることができる場としてこの会を育てていきたいと思っております。